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イーリルあとがき

※前後編のストーリーに関わるネタバレがあります
※長い

「複数の分岐点での行動をもとに結末が変化するようなパズルシナリオが作りたい!」がずっと胸にありました。その試作が「ミス・エネット、笑ってくれ」で、システム周りをブラッシュアップしたのが「イーリル・エタムと五匹の猫」です。なので今回の前後編、私目線だと、やりたいことのために一時間半ぶんのプロローグを書くことになった、という形で……前編は前編だけで独立して遊べるはずなので、そちらだけでも触れてみていただけると嬉しいです。

ヒントの話。
リプレイが簡単で、ヒントも出すけれど、お節介でないものにしたいということを考えていました。シナリオに触れるとき、ゲームをしたい人もいるし、PCの活躍が見たい人もいるし、物語を読みたい人もいるし、気分による人もいるはずで、遊び方をPL側で(「難易度を落とした」感のないように)コントロールできる形にしたいな〜ということに挑み続けています。今回ヒントを基本OFF・自動設定可能にしたのはそんな理由からでした。でも「わかった」の気持ちよさへ導くのって、本来ヒントじゃなくて視線誘導でやるべきだよな〜という思いもあって……思考の虚に落ちてしまいました。今後に期待。

物語の話。
(ここで十分ほど指が止まる)(言うことが思いつかない……なにも……)
銀天のラストバトル後会話に頭を抱えていたなあという記憶があります。その土地に長い間暮らして、苦しんで、手段を選べなかった人々に対して、異邦人、かつ武力を振りかざす立場の人間がなにを言えるんだろう、ということ。ずっと落とし所を探し続けています。筋を通せるようにするのも構成の腕なんだろうなあ。PCの性格について事前に了承を得ているものならいくらか強気に書けるんですが、対象を広めにしたものだとどうしてもぶつかるな〜と思っています。スタンス、信念、さまざまであるため。課題。
魔女は……人のビジュアルがまったく決まっていないのに、猫だったら絶対シャムだな~がそのまま出ました。言い方はあれですが、こういったパズルを作るのにちょうどいい人物なので、前置きを考える気力次第で、本人が出るかはともかく関連作が出るかもしれません。

お礼。
触れてくださった方々、改めてありがとうございました!
前後編、初めての試みでした。前編時点では様子見とする方が大半ではないかなと思っていたのですが、すぐに遊んでくださる方がいらしたこと、頭が下がるばかりでした。続きものなら一気に遊びたい!とお言葉くださった方もいらっしゃって、それもまたありがたかったです(私もそういうタイプです)
長々と失礼しました。お付き合いくださりありがとうございました。

2023/05/13

                               

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